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珈琲時間

土曜日, 10月 9th, 2010

珈琲にまつわる話を集めた短編集です。
珈琲が好きな人におすすめです。

かばんうりのガラゴ

火曜日, 3月 30th, 2010

お世話になった幼稚園の先生が他に移られてしまうと
いうことで、餞別としてこの絵本をお渡ししました。

うちの子ども3号が入園したての頃、左右違う色の
長靴を履いて来て、それを見た先生が子ども3号に
聞いた所、「○○○のまねだよ」と言っていたのが
とても印象に残っているとのことでした。

その○○○がこの絵本の主人公「ガラゴ」だったのです。
ガラゴは旅するかばん屋さんで、いつも左右色の違う靴を
履いています。

コミックマーケット創世記

日曜日, 2月 22nd, 2009


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2006年10月1日、コミックマーケット(コミケ、コミケット)の創立者の一人にして、第二代代表を務めた、米澤嘉博が53歳でこの世を去りました。その訃報を受けた同じく創立者の一人にして、初代代表を務めた原田央男が「創設当時を知る初代代表として、コミックマーケット誕生のいきさつを今のうちに書き残しておくべきではないのか。」「それも日本のまんが界におけるコミックマーケットの位置を考えれば、関係者のみにわかる備忘録にとどめるべきではない。」と考えこの本が世に出る事になりました。

コミックマーケット以前では、作者と読者は明確に分かれていました。作者となるにはプロデビューするしかなく、そうでないと読者は身の回りの友人程度に限られてしまい、自己満足で終わってしまいます。それをコミックマーケットは変えてしまいました。作者は自分のまんがや文章を本にして、そこに集まった何百人の見知らぬ人々に自分の作品を見てもらえるのです。そして自分の作った物を気に入ってもらえればそれを買ってもらうのです。こうして作者になる敷居は下がり、誰でも作者になれるようになりました。しかも回を重ねる事にその人数は増えて行き、そしたそれに伴い作者のレベルも上がって行きました。やがて柴門ふみや高橋留美子のように同人作家からプロ作家になる人達まで現れる様になりました。

本書ではコミックマーケットが生み出される過程と、初期の状態が書かれています。当時はトナー方式のコピー機も、パソコンのプリンタも無く、本の印刷は青焼きコピーやガリ版刷りだったそうです。また参加サークル数も数十で、参加者も数百人レベルだったそうです。それが今では印刷は印刷所によるオフセット印刷が主流になり、参加サークル数は数万サークル、参加者数は50万人を越える規模になっているのです。また昔とは逆にプロデビューした作家のなかにも、自腹でコミケにサークルを出す人達もいます。

統計学がわかる

日曜日, 2月 22nd, 2009


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仕事で統計学の知識があった方が良いなと思って、図書館で借りて来ました。

副題に「ハンバーガーショップでむりなく学ぶ、やさしく楽しい統計学」とあるように、ハンバーガーショップでのポテトの長さや本数を題材にしており、短い時間で理解でき、判り易かったです。たとえや比喩を用いた説明は、とても効果的です。

この本では平均と分散、信頼区間、カイ2乗検定、t検定、分散分析について説明されています。続刊に「統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】」があるので、それも読んでみようかな。

強欲資本主義ウォール街の自爆

火曜日, 2月 17th, 2009


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本書ではアメリカの行き過ぎた資本主義を「強欲資本主義」として、金融立国を目指したアメリカでその先鋒だったウォール街の投資銀行がいかに破綻して行ったかが書かれています。

かつて投資銀行は裏方でした。成長しそうな会社へ投資を行い、会社の成長を手伝って育てて行く。そのためにお金を貸したり、役員を送り込んだり、アドバイザーとなったりしていたのです。ところが近年では株を買い占め役員を送り込むと、まずレイオフ、規模縮小を行います。そうすると一時的に利益率が良くなり、株価が上がります。そうやって上がった所で株を全て売り払って儲けを出すのです。その後、人も金も失った会社は衰退して行きます。しかし、株を売り払ってしまった投資銀行にとってはもう会社がどうなろうと関係ありません。結局被害を被るのは、他の株主や、会社の役員、社員たちなのです。筆者はこれを「今日の儲けは僕のもの、明日の損は君の物」と言っています。

物作りが出来なくなったアメリカは金融立国を目指しました。その結果がこの始末です。日本がこの後を追わない様に気を付けましょう。