前回、工具が合わなくて外せなかったセルモーターですが、時間がかかったもののなんとか外せました。
最初買ってきた工具ですが、反対側の突起の大きさを測るとギリギリで入らない事が分かりました。そこでこれは返品してきて、新たに工具を探しました。他のホームセンターに行ってみると、差し込み角6.35mmの13mmソケット(6角)はありました。しかし差し込み角6.35mmのラチェットはKTCの長さが違う3種類しかなく、どれもヘッドが大きすぎるのです。そこで種類が豊富な差し込み角9.5mmの方を色々見た所、13mmソケットは12角のほとんど同じ大きさのものがありました。またコンパクトなラチェットはなかったのですが、コンパクトなハンドルがあったのでそれを買ってきました。
しかもこのボルト、案外長いのです。ちまちまやっていたのですが、途中で嫌になってしまいました。しかしここで諦めたら、コンパクトなラチェットを求めて、ホームセンターを探し回ったり、進展のないまま分解したバイクをまた元に戻しておかなくてはなりません。ここは頑張って少しずつでも前に進むしかありません。無我の境地で作業を黙々と続けていくと、とうとう外す事が出来ました。
セルモーターのボルトが外れたので、次は配線を外します。まずバッテリーのマイナス端子を外します。そうしないと端子を外しているときにショートして火花を散らす事になります。実際、やってしまいました(笑)。次に配線が2本ついている銅製のナットを外します。
やっとセルモーターが外れました。これがR100乗りの間で悪名高いフランスのバレオ製のセルモーターです。これはモーター内の永久磁石が接着剤で付いていて、しかも磁石の内側にカラーが無くてむき出しなのです。そのためエンジンの熱とセルモーターを回す度にモーターの回転による熱を受けてはがれ易くなっていき、ある日とうとう永久磁石がはがれてしまうのです。そしてはがれた永久磁石はローターに叩かれ砕けて、モーターが完全に回らなくそうです。
実はR100シリーズでも初期のものにはBOSCH製のセルモーターが使われており、そちらは永久磁石がボルトで止められており、このような問題は起こりません。そのためこのBOSCH製を求める人もいるようです。また、輸入屋ビーマーや中野モータースでは、モーターを日本電装製のものに変えたリビルド品が販売されており、もしセルを変える事になったら、こらちにしようと思ってます。
まあセル自体、安い物ではないので、このバレオ製のセルモーターで何とかしましょう。次回はセルモーターの分解方法です。
エアークリーナーボックスをはずすと割りと簡単です。
でも、私も最初は苦労しました。
My R100RS’89に色々書いてありますので参考になることがあるかも知れません、