Apple Watch を使い始めてから2週間たちました。使ってみての感想をまとめました。
Apple Watch とは何者か?
一言で言うと iPhone のサブディスプレイです。つまり iPhone の小さな第2の画面です。必ず iPhone とペアリングして使う必要かあります。iPhone がスリープ状態の時に、iPhone に届いた通知を Apple Watch で見て返信したり、電話の着信に応答したりすることができます。また音声入力で操作することができます。
何の役に立つのか?
基本的に Apple Watch で出来ることは、すべて iPhone 単体でもできます。それじゃ役に立たないじゃんと思われそうですが、そうでもありません。
まず初めに常に腕につけているという点があります。このためスマホを取り出すという動作が必要ありません。例えば打ち合わせ中にスマホを取り出すのがためらわれる場面があると思いますが、そういう時に Apple Watch ならチラ見するだけなので、はるかに敷居が低いです。今、電車の中でこれを書いているのですが、隣の席の人はスマホを手に持ったまま寝ています。Apple Watch を使えばカバンの中に入れたままで済ますことができます。特に iPhone 6 Plus のような大画面モデルの場合、カバンの中に入れていると着信を聞き逃す場合がありますが、そのような場合でも Apple Watch と併用することで、確実に着信がわかります。
次に情報を制限するという働きがあります。今やスマホで出来ることは多く、それに応じてひっきりなしに通知が届き、さして重要なことでもないのにスマホを見ている時間が延びています。Apple Watch を使うことでスマホに届く通知のうち、重要なものに絞って通知を受け取ることができます。例えばメールはVIPリストに入れた人からのメールのみ、Apple Watch に通知が届くようにできます。また電話について、Apple Watch でも通話は可能ですが、使いづらいし見た目もよくありません。それを逆手にとって、Apple Watch 上でかけてきた相手をみて、一言二言で済むような電話だけ Apple Watch で受け、重要な電話なら iPhone 本体を取り出して通話し、そうでもない電話なら Apple Watch を手で覆うことで呼び出し音を止めることができます。このように高性能になって情報過多になったスマホからの情報を絞って、重要なことだけに対応するように変えてくれます。
生活はどう変わったか?
まず変わったのは運動量です。Apple Watch 対応の標準アプリに「アクティビィティ」というものがあります。これは1日の運動量を、ムーブ、エクササイズ、スタンドの点から計測してまれます。年齢、身長、体重などの情報と、1日の目標をカロリーで指定することにより、運動量に達したかどうかをグラフで見せてくれます。このように運動量を見える化されると、今日はちょっと運動量が足りないから、バスに乗るところを歩いて帰ろうかとか、エレベータではなく階段を使おうかという気になってくるから不思議です。見える化はモチベーション維持の特効薬ですね。また特筆すべきはスタンドです。1時間以上じっとしていると、 Apple Watch から立って1分ほど歩き回りましょうと促されるのです。普段から座り仕事で、調子が乗ってくると2,3時間座りっぱなしになってしまう私にはうってつけの機能です。
また電話の取りこぼしか激減しました。iPhone は腰のポーチに入れているのですが、体から離れているためバイブの振動に気づかないことが多々ありました。また着信音も周りの雑音が多いと聞こえない場合も多いのです。しかし Apple Watch は、肌に直接触れている状態で、コツコツとまるで手首をノックされるような振動で確実に気づきます。
それと地味に便利なのがタイマーです。もともと iPhone は Siri による音声入力でタイマーを設定することができます。しかし Apple Watch からだと、これがとても使い勝手が良いのです。Apple Watch の盤面を自分に向け、「ヘイシリ、7分間のタイマーをかけて」と話しかけるだけで、カウントダウンタイマーがスタートするのです。Apple Watch の画面やボタンを触る必要がないので、時計をつけている腕さえ動かせれば使えます。これは料理中にパスタの茹で時間を計るのに便利です。
まとめ
私の場合、元々時間を見るのにスマホを取り出すのが面倒という理由で、腕時計をしていました。いちいちスマホを取り出すよりは、腕時計でサッと時間を知りたいと思っていたからです。同じようなことを考えた人なら Apple Watch の便利さをわかってくれると思います。できるできないの問題ではなく、いかに素早くスマートに仕事をこなせるかが重要なのです。