BMW R100GSパリダカールのセルモーターの分解

Written by じび on 1月 4th, 2007
Summary:

前回取り出したセルモーターを分解しました。

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 前回取り出したセルモーターを分解しました。


 まずアルミ製のリベットを取り外します。これは再利用は無理なので、ドリルで削り取ります。回転するドリルの刃を当てるとリベットも回ってしまうので、刃を付けたり離したりしながら徐々に削って行きます。2カ所あるので両方ともこの方法で削り取ります。

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 次にT-20のトルクスネジが3本あるので外します。

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 これでセルモーターの中身が見えました。磁石の剥離は起こっていない様です。

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 しかし、これをそのままにしておく訳にはいきません。このままだといつかマグネットが剥離する可能性があります。そこで何らかの方法で固定しておきたいところです。固定作業を簡単に行えるように、分解を進めます。

 まず、モーターの後方にあるブラシホルダーを取り外します。金属カバーの8mmのボルトを2本取り外すとブラシホルダーが見えました。本当はブラシホルダーはスプリングによって本体に固定されており、スプリングを外さないとブラシホルダーは外れないはずなのですが、私の場合、ブラシホルダーと本体の間にあるゴムパッキンと本体の間に細いマイナスドライバーを差し込んで、徐々に回して行くと、ある程度離れた所でブラシホルダーがぴょんと外れてしまいました。後から知ったのですが、どうやらスプリングの根元がちゃんと奥のモーター本体の突起に固定されておらず、手前にあるブラシホルダーの突起にかかっていたようです。

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 次にコイルを取り出そうとしたのですが、引っ張っても外れません。反対側を見ると金属の固まりがあるだけで、どうやって外すのか分かりません。

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 そこでネットで調べてみると、金属の固まりに見えたのは実はただのカバーであるとのこと。横からプラハンマーで叩いた所、徐々に隙間が出来て来ました。その隙間にマイナスドライバーを差し込んでこじると簡単に外れました。軸の末端がサークリップで留められていたので、どっかに飛んで行かない様に、ウエス等でくるんで、マイナスドライバーで外しました。これでコイルはフリーになります。コイルは磁石にくっついてしまうので、上手く力が入る様にギヤをウエスでくるんで、手で引っ張ると外れて出て来ました。

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2 Comments so far ↓

  1. 青ちゃん より:

    公開されたブログやHPは他の方が参考にされると思います。そのときに間違った方法でまねをして失敗する可能性がありますので、十分注意して書く必要がありますので、気がついたことをコメントに書かせていただきますね。
     私も最初のころは随分お叱りを受けたものです。

    ①説明が分解順序になっていたほうが理解しやすいですよ。

    ②>これは特に固定されていないのですが、私の場合固着していました。そこでブラシホルダーとモーターの間にあるゴムパッキンにマイナスドライバーを差し込んで、徐々に取り外して行きます。

    どこが固着していたのか不明ですが通常固着は考えにくいですし、スプリングで固定されているのでこのスプリングをはずして、フリーにしてから作業しないとホルダーを割る可能性があります。じびきさんは問題なくても他の方がまねをすると割る可能性があります。

  2. じびき より:

    ご指摘ありがとうございます。

    分解の説明の間に組み立ての話しが入っていたので、末尾に移しました。その他は自分が分解した手順通りです。

    どこが固着していたか分かりやすい様に書き換えました。ブラシホルダーを本体に付けたままスプリングを外すのは形状的に難しいと思うのですが・・・ホルダーを外せばブラシも外れ、スプリングがフリーになりますが、それとは別のお話ですか?

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