バイク

...now browsing by category

 

BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(13)

日曜日, 3月 16th, 2008

やってしまいました。
インプットシャフトのリア側のベアリングを付ける前に入れなければならないプレートを忘れていました。orz

仕方ないので一度ベアリングを外します。しかしインプットシャフトは中にクラッチプレートのプッシュロッドが通る為、オイルシールが付いています。私のベアリングプーラーは中心軸が直径10mmくらいなので、そのまま使うとオイルシールにめり込んでしまいます。そこで、ステンレス製のワッシャーをかましました。ベアリングプーラーの中心軸には直径7mmくらいの円錐形の突起がついています。それに合う様にM6とM8のワッシャーを重ねてはさんで使いました。

IMG_2843.jpg

結果は成功。オイルシールを傷つける事なくベアリングを取外す事に成功しました。ただ、ワッシャーの方は歪んでいました。でも、2枚重ねだったので、オイルシールを傷つけるまでには至りませんでした。

IMG_2844.jpg

あとは忘れていたプレートを入れて、ベアリングをベアリングインストーラーで打ち込んで完了です。

IMG_2845.jpg

穴がM6の幅広で厚みのあるワッシャーがあれば良かったのですが、いつものホームセンターには置いて無いのです。今度やる時は別のホームセンターに行ってみよう。


BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(12)

土曜日, 3月 15th, 2008

ミッションカバーにキックスターターを取り付けます。

キックスターターのシャフトにスペーサーとスプリングを通します。スプリングはひっかける部分が大きい方がカバー側になります。ミッションカバーへの挿入は、入り始めが固かったので、シャフトにグリスを塗って、ミッションカバーをヒートガンで温めて、プラスチックハンマーで叩き込みました。シャフトは先端は入り難いのですが、そこを過ぎるとゆるくなり、手で自由に動かせます。

IMG_2813.jpg

スプリングを定位置にセットします。まずミッションカバー側をひっかけます。

IMG_2815.jpg

次にシャフト側を引っ掛けるのですが、コツが要ります。キックスターターを、どこにも引っかからずに自由に回転出来る範囲で一番奥まで差し込みます。この状態でスプリングをキックスターター側に引っ掛けます。

IMG_2816.jpg

そしてスプリングが外れない様に気をつけながらキックスターターを回転させ定位置に来たら、シャフトを奥まで押し込みます。これで完了です。

IMG_2818.jpg

私の場合、回転させているうちにスプリングが外れてしまい何度もやり直しました。他に良いやり方を知っている人がいましたら、教えて下さい。

キックスターターを使ってエンジンがかかった試しがないので、いっそのこと外したままにしておこうかとも思いましたが、穴を塞ぐ良い方法が思いつかなかったので、元通りにする事にしました。

BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(11)

日曜日, 3月 9th, 2008

ベアリングが入荷しました。まず両側ゴムシールのを片側ゴムシールにします。
シールのの内側にマイナスドライバーを差し込みます。

IMG_2809.jpg

写真では普通サイズのマイナスドライバーでしたが、小さい物の方がやり易いと思います。そしてゆっくりとこじります。やがてかぽっとシールが外れます。

IMG_2811.jpg

ベアリングの中はグリースが詰まっていました。またシールの裏側には薄い鉄板が貼ってありました。

IMG_2812.jpg

写真を撮り忘れてしまいましたが、この後ベアリングを取り付けました。このためにベアリングインストーラーを購入しました。ソケットレンチのコマを使う方法もあるようですが、確実で簡単で早いベアリングインストーラーにしました。

ほとんどのベアリングはこれでOKなのですが、アウトプットシャフトのリア側のベアリングは、真ん中にシャフトが突き出ていてベアリングインストーラーが使えません。そのためここだけは21mmのディープソケットを使って叩き込みました。

BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(10)

日曜日, 1月 13th, 2008

新しい部品が届いたので、いろいろと見てみました。

まず1速ギアのドッグ穴ですが、新品でもある程度面取りされていました。

IMG_2773.JPG

次に4速ギアのドック爪ですが、これも新品でも面取りされていました。

IMG_2775.JPG

そして1/2速シフトフォークですが、まずフォークの厚みを測ったのですが、両方とも5.65mmで変わりありませんでした。

フォークの曲がりですが、定尺の上に置いて比較したところ、変わりありませんでした。

IMG_2786.JPG

しかし、シフトドラムにつながるアームを比較した所、曲がっていました。

IMG_2787.JPG

差を計った所、1速のドックの噛み込み代が浅くなる方向に1.09mmずれていました。今回の問題の原因の一つですね。

また古いシフトフォークの1速側が部分的に削れていました。

IMG_2806.jpg

二本突き出ているフォークの厚みがある部分の根元と、その中間の円弧になっている所が黒くなっていますが、ここが削れていました。2速側や他のフォークにはこのような削れはありませんでした。

また1速時にシフトフォークが当たるギアの受け側も削れていました。

IMG_2794.JPG

反対側の2速時に当たる方は、まったく削れていませんでした。

IMG_2797.JPG

今回の故障の大元の原因は無理なシフトダウン操作だと思います。最近の運転で、先の信号が赤になると、クラッチを切って、スピードが落ちていない内にギアを1速を経てニュートラルまで落としてしまうという操作を行っていました。クラッチを切ってもミッションは車速に合わせて稼働しています。それを忘れて車速が早いのに1速まで強引に落としてしまったのが、今回の問題を引き起こしたのではと思っています。

BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(9)

木曜日, 1月 3rd, 2008

一速の時に使用されるドッグを確認した所、ドッグなめが発生していました。

IMG_2679.jpg

IMG_2684.jpg

これが今回の問題の大きな原因だと思われますので、出力シャフトの1速ギア、4速ギアも交換します。

結局、今回交換する部品を列挙すると、以下の様になります。
(1) 出力シャフトの1速ギア、4速ギア
(2) 1/2速シフトフォーク
(3) 全ボールベアリング
(4) 全シール類
(5) シフトドラムのナイロンローラー

ボールベアリングについては、手で回した限りでは問題なさそうなのですが、負荷がかかった場合どうなるか実験する事が出来ませんでした。元々ミッションを開けたら全部交換しようと思っていたので、交換します。シフトドラムのナイロンローラーは、これが割れたという話しは聞いていないのですが、ナイロンがどのくらい耐久性があるのか分からないので、この機会に一応交換しておこうと思います。