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BMW R100GS PD 発電機のブラシホルダの交換

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発電機(オルタネーター、ジェネレーター)のブラシホルダが割れてしまいました。端子が錆びていたので、錆びを取ろうとボルトを外したところ、ブラシホルダごと回ってしまうので、マイナスドライバーを突っ込んで外しました。その後、取り付けようとしたところ、プラスチック製のブラシホルダにひびが入り一部欠けていました。よく見ると表面に細かいひびが網目状に入っており、経年変化による劣化だと思われます。

MotoBinsで部品を注文したところ、ブラシとホルダとスプリングがセットになっていて、送料込みで29ポンド(約6,000円)でした。

まずは配線を忘れないようにデジカメで撮影しておきます。出来れば視点を変えて何枚か撮っておいた方が良いでしょう。それから配線を外します。
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発電機自体は4mmのヘキサゴンレンチを使って3本のボルトを外せば外れます。このときアルミのカバーではなく、茶色いコイルの部分を持って取り出します。

取り外した発電機です。
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次にブラシホルダを外そうとさしたのですが、裏側からナットで止まっています。しかしここはソケットレンチも入らず、スパナを入れても斜めがけになってしまい、ナットをなめてしまう危険があります。
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そこで邪魔になっているコイルを取り外そうとしたのですが、コイルから出ている端子が表側の端子にハンダ付けされており、少しは動くのですが、コイルが抜けません。
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そこで端子のハンダはそのままで、端子自体をカバーから外せば、完全には外れなくても少しは余裕が生まれるのではないかと思い、外すことにしました。しかし、これがかなりの高トルクでしまっているのです。しかも大きなマイナスねじなので、合うドライバーが無く、小さ目のドライバーで緩めようとして、ねじ山を少し削ってしまいました。

そこで伝家の宝刀、ショックドライバーを使うことにしました。このドライバーはねじに押し付けてハンマーで頭を叩くと、先端が回転するというものです。このため押す力と回転する力が同時に働き、かなり硬く締まったねじでも外すことが出来ます。先端のビットは交換可能で、色々な種類のものが付属しています。もう何年も前に2,500円くらいで買ったのですが、今まで一度も使っていませんでした。マイナスのビットを探したところ、ぴったりのサイズのものがあったのでそれを付けて使ったところ、簡単にねじが緩みました。
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端子を外すとこんなに余裕が出来ました。
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ブラシホルダを止めているナットが見えます。
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これでソケットレンチを使って外すことが出来ました。
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ナットを外したところです。左側の方にはこげ茶色のワッシャーが入っています。
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これは左側のボルトが発電機のプラス側になっており、そのままではカバーに接触してショートしてしまうため、ボルトとカバーを絶縁するために、入っているのです。ブラシホルダを抜くと、裏側や穴の中にも同じような絶縁体が入っています。
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これらは再利用します。また組み立てるときは締め過ぎに注意してください。割れてしまいます。実際、私は割ってしまいました。ただ、亀裂が一本入っただけだったので、問題なしと判断して、もう少しゆるめに締めてそのまま使っています。
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取り出したブラシホルダを新しいのと見比べてみます。18年の歳月を感じます。
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新しいブラシホルダを取り付けたところです。なんか浮いてますね。次は右下のコネクタのプラスチック部分がやばそうですね。もし割れたら一般的な平型端子のオスを直接付けてしまおうと考えています。この写真ではブラシが見えませんが、まだブラシホルダの中に入っています。上からマイナスドライバなどで押し込んでいくと、ある程度過ぎるとばねが利いて、飛び出してきます(けどコードがつながっているので外れません)ので、そこまで押し込みます。
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ラベルが張ってあったので見てみると、この発電機はBOSCH製でした。
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最後に発電機を車体に戻します。ブラシを指で押し戻しながらはめ込みます。はめ込んだら三本のボルトで固定します。その後、各ケーブルを接続します。接続はデジカメで撮ってあった写真を参考に元に戻します。このとき各端子が錆びていれば、紙やすりや真鍮ブラシで磨いてさびを落とし、薄くグリスを塗っておきます。また平型端子が緩んでいるときは、メス方をラジオペンチなどで軽く潰してかしめると良いでしょう。
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2007年5月30日 07:34に投稿されたエントリーのページです。

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