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子どもが熱を出した時

以下の文書は、取手協同病院の緊急外来の小児科で頂いたプリントに書かれてた内容です。夜中に子どもが熱を出してしまったら、あわてずに以下の文章を良く読んで落ち着いて行動しましょう。

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【子どもが熱を出した時】
お昼寝からさめた時、夕方、外から帰って来たときなどに熱を出す事が多いのが子どもです。熱が出たからといってあわてずに、お子さんのからだ全体の様子をよく見て下さい。

  • 子どもの発熱は37.5度以上(37.3度→元気なら心配しないで!)
    • 入浴・哺乳・食事の直後や泣いたり運動したりしたあとは高めになります。体温を測る時に注意して下さい。

  • 熱の上がりかけは、大人も子どもも不機嫌!
    • あわてないで熱が上がりきるまでは楽な姿勢にして様子を見ましょう。(自分が熱を出したときのことを考えて!)
    • 熱が上がりきってしまえば意外と元気になってしまうのが子どもです。

  • 熱が高いだけでは、頭はおかしくなりません。
    • 熱の程度よりも熱以外の症状をよく見て下さい。(頻回の嘔吐、意識障害、水分の摂取量、など)

  • 解熱剤(熱さまし)で病気は治らない。
    • 解熱剤は病気のもとをなおしているわけではありません。病気の結果として出ている熱を、病気を治さずに無理に一時的に下げるだけの強い薬です。熱の出る勢いが強いと解熱剤は効きません。
    • 解熱剤は熱で眠れない時など、本当につらそうな時だけ使い、熱がちょっとだけ下がればいいんです。(効きすぎると効果が切れた時にさむけ、頭痛などの体温の上昇に伴う反応が強く出て、かえって子どもの体力が消耗します)

  • 水分の補給はしっかりと!
    • 自分が熱を出した時に食欲はないでしょう。それと同じで、子どもも熱を出せば食欲は落ちます。でも、水分だけはいつもより多めにしっかりと補給しましょう。

【熱を出した時の様子の見方】

  • 注意を要する場合(小児科の診療を受けた方が良い時)
    • 生後3ヶ月未満
    • 心臓や腎臓の病気がある時
    • 初めてや5分以上のけいれんを起こした時(どんなけいれんか観察して下さい)
    • 水分を欲しがらず、嘔吐が頻回。
    • 顔色が悪い
    • ミルクの飲みが悪い。(いつもの半分以下)
    • 寝てばかりいる。(呼びかけてもすぐに眠ってしまう。いつもトロトロしている)
    • 遊ぼうとしない。
    • あやしても笑わない。
    • 夜も眠らずに機嫌が悪い。
    • 呼吸の様子がおかしい。(不規則。胸がペコペコくぼむ。鼻の穴がヒクヒクする。)
  • 様子を見ても良い時(夜間・休日などあわてて受診しなくても良い時)
    • 水分が充分にとれている。
    • 熱があっても夜は眠れる。
    • あやせば笑う。
    • 遊ぼうとする。
    • それほど機嫌は悪くない。
    • 食べたがる。
    • 顔色はあまり悪くない。

ほとんどの熱は様子を見ていて良い熱です。ご家族はあわてずに子どもの全身状態を良く見て下さい。夜中にせっかく眠っているのに起こされて病院に連れて行かれる子どもは、疲れてしまいます。熱があっても眠れているのなら、朝までゆっくり眠らせてあげて下さい。
ーーーーーここまでーーーーー

 実際、夜の緊急外来の小児科はすごい混雑で、電話すると何時間後に来て下さいと言われ、その時間に行くとさらに1,2時間待たされるといった状況です。これでは子どもも大人も疲れてしまいます。緊急外来で小児科を常時やっているのは取手協同病院を含めて県内で2,3カ所だけだそうです。行かずに済めば済ませたいものですね。

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2006年6月 6日 22:30に投稿されたエントリーのページです。

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