ほんとうの環境問題

Written by じび on 10月 22nd, 2008


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環境問題というと今では地球温暖化が槍玉に挙がっています。しかし、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は地球温暖化問題について研究の収集と整理を行って来た組織ですが、その予測によると今世紀中の気温上昇は1.1〜6.4度だそうです。また海面上昇についてはこれからの100年で35cmだそうです。

海面は元々夏と冬で40cmの差があるし、満潮と干潮では200cmもの差があるのです。これで果たして問題があるのかということが語られています。またその他の環境問題や社会問題に対しても簡単な計算によって「ほんとうにそれは問題というるほど影響があるのか?」という問いが投げかけられています。

環境問題には以前から興味があったのですが、この本は「まったくその通りだ!」と思う物や「本当にそうなのか?」と疑問を持つ物までいろいろあって良かったです。

環境問題に対して一番の問題は人々が「何も考えないこと」です。何も考えないというのは、政府や会社の宣伝を鵜呑みにして、自分では考えずに指示通りに行動する事も含まれています。大切なのは自分で考え、少しでも良いから続ける事。自分がやっても大して効果は無いとあきらめてしまうのが良くない事です。

ペットボトルの商品を買わない、移動は車よりも交通機関を使う、食品を買うときはなるべく産地が近い物を買う、問題を起こした会社の商品は買わない、食器を洗う時は洗剤を使わずお湯だけで洗う、そんな簡単な事でかまわないのです。

 

2 Comments so far ↓

  1. ナミ@R80 より:

    温暖化は化石燃料の消費によるCO2増加のためというのが定説というか既成事実となっていますが、北海油田の枯渇などエネルギー不足の英国の謀略だという話を聞いたことがあります。中東、ロシア、中国などの産油国・新興国に対して牽制し、石油消費=悪という価値観を国連を使って定着させているという話です。

  2. じび より:

    この本ですと、EUが京都議定書に参加したのは、CO2排出権取引で利益を上げようとする思惑があると書かれています。

    でもそれはそれとして、化石燃料のような消費する一方の資源を減らすことは必要だと思います。大切なのは消費型社会から循環型社会への移行です。水力、風力、太陽光、地熱など、自然エネルギーを利用し、車などには電気(前述の自然エネルギーから生成)や水素(使用後はH2Oとなり、電気分解により再び水素を抽出可能)などの再生可能なエネルギーを使用するのが良いと思っています。原子力発電もあるのですが、人類はまだこのエネルギーを完全には制御できません。放射能漏れ事故、溜まる一方の放射性廃棄物、1gで一万人を癌に出来るというプルトニウムの毒性と、危険が大きすぎます。まだ研究所レベルから出すべきではないと思います。

    太陽光パネルは価格が高く、エネルギー変換効率が悪く、寿命があるのが問題ですが、最近アメリカで従来の四分の一のコストで作成出来るセルが開発されたそうです。まだまだ改良の余地は残されていますが、逆に言うと将来に期待が持てます。

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