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BMW R100GS-PD タペット調整ボルトの交換

タペット調整ボルトのネジ山が削れてしまいました。
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しばらく前の事ですが、家を出てしばらく走ったらタペット音がだんだん大きくなりました。アクセルを開けても50km/hくらいしか出ません。なんとかだましだまし帰って来て、ヘットカバーを開けたらEX側のタペットクリアランスが大きくなってます。とりあえずロックナットを緩めようとしたのですが、回るもののゆるみません。おや?と思って、引っ張りながら回すとボルトがずれて来て、ネジ山が無くなっているのが見えました。堅いロックナットを強引に回して外すと、ネジ山がすっかり削れてしまいました。こうなってしまった原因は、ロックナットの締め忘れではないかと推測しています。もう直しているんだか、壊しているんだが・・・orz

もうこれは交換するしかないので、いつものMOTO-BINSに注文しました。こんなボルトなのに2,000円もします。その秘密はボルトの頭にあるプッシュロッドの受け口です。プッシュロッドの先端は半球になっているのですが、この受け口はそれにぴったり合う様にくぼみが付けられているのです。
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これがかなりの精度で作られていて、オイルを付けてくっつけるとぴったりと吸い付いて、手を離しても落ちません。
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部品が届いたので、交換です。最初にロッカーアームを外すのですが、これを止めているスタッドボルトはクランクケースから生えていて、シリンダー、シリンダーヘッド、ロッカーアームを友締めしています。そのためシリンダーを外す時の様に気をつける必要があります。まずシリンダーヘッドの上下の奥まった所にあるボルトを外します。次にロッカーアーム上の4つのボルトを対角線状に徐々に緩めて行きます。こうしてロッカーアームを外す事が出来ました。ついでにアーム内のローラーベアリングが破損していないかチェックします。
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ロッカーアームから古いボルトを外そうとしたのですが、最後の先端の所でつっかえて、力を入れても回りません。これ以上無理に回すと雌ねじの方が壊れそうだったので、ボルトを切る事にしました。
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万力を持って無いので、再びロッカーアームをバイクに取り付けて固定します。安物(300円)の金ノコだったので、ちゃんと切れるか心配だったのですが、5分くらいで切れました。ただ刃はだいぶ丸まってしまったので、次に使う時は新しい刃を買う必要がありそうです。ともかくこれで古いボルトは取れました。

新しいボルトを付けようとしたところ、最後の辺りで止まってしまいました。どうやら雌ねじも損傷しているようです。仕方ないのでタップを買って修正する事にしました。一応ピッチを確認しておこうと、手持ちのM8のピッチ1.25の並目のナットをはめようとしたのですがはまりません。ノギスで計ってみるとピッチが1.0の細目であることが判明しました。どうせなら汎用的に使える様に三本組みのタップを買おうと思ったのですが、三本組のM8は1.25の並目の物しかありません。何件か回ったのですが、同じでした。仕方が無いので、中タップ単体で売っている物を購入して使用しました。
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これで無事にタペット調整ボルトを取り替える事が出来ました。

ちなみにこのタペット調整ボルト、後で輸入屋ビーマーのホームページを見た所、中古品が600円で売られていました。こっちにすれば良かった。

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2007年8月27日 21:36に投稿されたエントリーのページです。

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