地引製作所

慰安婦もそうだけど、歴史教科書の沖縄の集団自決で軍の強制はなかった……という検定意見も憤りを感じました。
ウチは母親が沖縄から命からがら疎開してきた（一緒に疎開した従姉妹は、対馬丸に乗っていて米潜水艦に沈められた。その潜水艦は真珠湾・アリゾナ記念館の脇で、栄光の戦歴を誇る潜水艦として博物館になってるそうな）だけに、沖縄の件については敏感にならざるを得ません。
慰安婦については、朝鮮人や中国人だけでなく、日本人の中にも（職業娼婦以外に）人買いにだまされて行った人もいたようで、もちろんその人達はもっと何も手当がなされてない（存在が歴史のひだに隠されてる）んですよねぇ……。
アメリカ下院の非難決議も判らなくもない（それを受けて日本が何かをしろ、という訳でなく、それ以前にそんな決議をされるような事態をほっておくなという意味で）けど、アメリカだって占領下の日本やベトナムで平気でレイプや人権蹂躙しまくってた訳で……。枯れ葉剤の補償についても、裁判でアメリカ国民の訴えは認めて、ベトナム人の訴えは却下してる二重基準があったりと、戦争などの「過去の過ちに向き合う」ことの難しさを感じてしまいます。
……あとは水俣病の認定基準を、裁判所の確定判決が出た後も環境省が変えないことだなぁ……。
選挙でこういう点が争点にならない（ということは「票にならない」と各陣営が判断してる）のが残念です。今の政治は世論と向き合ってるようで乖離してるんだよなぁ……。