« 音楽の中には闘いはありません | メイン | クリスマスリース »

BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(5)

IMG_2663.jpg

結局、出力フランジの取り外しは行きつけのディーラー「原サイクル」にミッションを持ち込んでお願いしました。フランジはかなり固着しており、バーナーであぶってやっと外れたと言っていました。30分程の作業で、料金は3,000円でした。

IMG_2664.jpg

次に作業の邪魔に成るキックペダルを外そうと思ったのですが、ボルトが抜けません。中で錆びて固着しているようです。CRC 5-56を吹き付けて、ハンマーで叩いたのですが、びくともしません。次回はC型クランプを使って、取り外しに挑戦しようと思います。

IMG_2665.jpg

次にミッションのふたを外します。これはボルトで止まっている以外にも、中のシャフトのベアリングが、カバーにがっちりはまっており、そのままでは抜けません。BMWではカバーを100℃に暖めて外す様に推奨しています。ほとんどの人はホットエアーガンかバーナーで暖めているようですが、今回はクライマー社の修理マニュアルで薦めているぼろ布と熱湯を使った方法でやってみます。写真の様にぼろ布をかぶせ、上から熱湯を注ぎます。しかし1.5Lほど注いで、カバーの周りやリブを叩いたのですが、少し隙間が出来ましたが、まだ外れません。

IMG_2666.jpg

もう一度熱湯を沸かして注ぎ、マイナスドライバーとハンマーで思いっきり叩いて、なんとか外れました。

IMG_2667.jpg

インプットシャフトはふたの方にくっついて取れました。

IMG_2671.jpg

次にシフトドラムを外します。留めているボルトは外側から外すのですが、ネジロックで固定されており、しかも長いので、取り外しに時間がかかりました。後になって電動ドライバーを使えば良かったと思いました。

IMG_2673.jpg

こうしてシフトドラムが外れました。多くのバイクのようにシャフトが進行方向に直角ではなく、垂直についているので、このような珍しい形状になっています。

IMG_2675.jpg

シフトフォークをチェックしましたが、歪みや異常な摩耗は無いようです。

IMG_2677.jpg

その後、本体に残った中間シャフトと出力シャフトを抜こうと、ぼろ布で覆って、熱湯を掛けたのですが、ふたよりも物が大きいため、熱が逃げてしまい、暖まりが悪く、外れません。

地面を見ると、オイルがたれています。熱湯は蒸発するからいいけれど、オイルは跡が残るのでまずいです。慌ててぼろ布を下に引きました。やはり熱湯をつかう方法はかなり大変です。熱湯の量がかなり必要になります。熱湯方法はあきらめて、ホットエアーガンを買う事にしました。

今回分解して判明したのは、以下の点です。
・ベアリングには異常なし。
・ギアは見た目は全く削れていない。
・シフトフォークも見た限りでは問題なし。
・シフトドラムも見た限りでは歪みなどはなし。
・シフトドラムのスプリングは全て問題なし。

そうなると残る問題は、以下の通りです。
・ドックなめ。
・見ただけでは分からないわずかな歪み。
・シフトドラムのスプリングのへたり。
・何かの理由でギアがずれた。

各シャフトのベアリングがしっかりはめ込まれているこのミッションでは、ギアのずれは考えられないのですが、他の方のサイトで、やはり同じ様に一速のギア抜けが頻発し、お店に修理に出したら、ミッションを開けてみたところ、単にギアがずれて咬まなくなってただけで、組み直して修理完了という記事を見たため、一応入れておきました。

次回の作業は、中間シャフトと出力シャフトを取り出して、ドックなめが起こっていないかの確認となります。

(6)に続く

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://jibiki.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/164

About

2007年12月 6日 21:54に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「音楽の中には闘いはありません」です。

次の投稿は「クリスマスリース」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 4.13