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BMW R100GS PD シリンダーヘッドの取り外し

抜けてしまったスタッドボルトを直すのに、シリンダーヘッドを取外して、内燃機関屋さんに持ち込まなければなりません。

まず、シリンダーカバーを取外します。次にシリンダーヘッドを固定している6本のナットを外します。このうち4本はロッカーアームも固定しているので、それも一緒に取外します。そうしたらプッシュロッドを2本抜き取ります。そしてシリンダーヘッドを抜こうとしたのですが、抜けません。まだ、エグゾーストバイブとキャブレターが付いたままでした。

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エグゾーストバイブの特殊ナットは、今回専用のレンチを買ったのでそれで緩めます。しかし、堅い。手で回してもびくともしません。また先にシリンダーと結合しているボルトを外してしまったため、シリンターヘッドが動いてしまい、思う様に力が入りません。仕方ないので、レンチの端をハンマーでカツン、カツンと叩きました。7回くらい叩くとやっと緩んでくれました。後で調べたらこのナットの締め付けトルクは160N・mだそうです。そりゃ堅い訳です。(でも、いくら径が太いとはいえ、アルミの部品にそんなトルクを掛けて大丈夫なんですかね?)

次にエグゾーストバイブを抜こうと思ったのですが、抜けません。かなり奥まで刺さってます。単純に片側のパイプを軽く曲げれば抜けるだろうと思っていたのですが、難しいようです。仕方ないので、エグゾーストバイブ全体を本体から外すことにしました。しかし、右側のつなぎ目を固定している六角穴ボルトがアンダーガードに邪魔されて、ボールポイントの六角レンチを使って斜めに入れるしかありません。ボルトはかなり堅く締められており、斜めのままで無理に力を入れた所、ガリッと六角穴をなめてしまいました。しかし、穴は完全につぶれた訳ではないので、ボールポイントでない、ちゃんとした六角レンチを使えば回りそうです。

そこでアンダーガードを外す事にしました。バイクの下に潜ってみると、そこには見た事も無いような大きな六角ボルトがあります。計ってみたら22mmでした。うちにはそんな大きなソケットはありません(今、気づいたのですが、プラグレンチの反対側が22mmのソケットになっていました。とほほ)。急遽、スクーターでホームセンターに行き、22mmのソケットを買ってきました。それで外してみると簡単に外れました。アンダーガードをゴムダンパーを介して押さえているので、大きなトルクはかかってませんでした。これでなめてしまった六角穴に自由にアクセスできるようになったので、六角レンチをきちっと奥まで入れて回した所、無事に外れました。このボルトはそれなりに錆びていたので、ワッシャーも含めて、左右両側とも新品のステンレス製のものに取り替えることにしました。

あとはエグゾーストパイプに木の棒を当てて、ハンマーで左右交互に叩いていきます。しばらくするとやっと外す事が出来ました。
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あるエキパイの先を見ると、なにやら金属の薄い板がかぶせてあるようです。ちょっと真鍮ブラシでこすったら取れて来たので、簡単に取れるようですが、排気漏れを防ぐのに入れてある物のような気がしたので、そのままにしておくことにしました。
IMG_2304.jpg

後はキャブレターを外せばOKです。最初、シリンダーヘッド側のマニホールドだけ抜こうと思ったのですが、無理でした。エアクリーナー側のマニホールドから抜いていかないと取れません。

こうしてやっとシリンダーヘッドを外す事が出来ました。早速ポロ布に包んで、阿部商会さんへ持って行きました。

阿部商会さんで軽く見てもらった所、スタッドボルトが通常より細いことが判明しました。普通のM8ボルトより、0.2mmほど細いので、このままでは、ヘリサートを入れても効かないかもしれないとのこと。取り寄せられるようなら取り寄せた方が良いよと言われたのですが、取り寄せた部品がまた細かったら無駄だし、時間もかかるので、困っていると、なんならスタッドボルトも適当なのを探してみようかと言われたので、それもお願いしました。

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コメント (1)

エキパイを差し込んだら、接合部に付いていた金属の板がきれいに剥がれてしまいました。とりあえずスレッドコンパウンドをたっぷり塗って組み付けましたが、特に排気漏れはしていないようです。

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2007年7月18日 22:14に投稿されたエントリーのページです。

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