Canon FX ペンタプリズムのモルト交換

Written by じび on 2月 28th, 2009

CanonのFシリーズは、古くなって来るとファインダー内の左右に、台形の形をした汚れが出て来ます。最初、フォーカシングスクリーンに汚れが付いたのかなとも思い、アルコールと綿棒で掃除してみましたが、変化がありません。そして義父から借りたFTにも同様の汚れが見えました。形も同じです。ネットで調べた所、これはペンタプリズムを押さえている金具の内側に付いているモルトが加水分解し、ペンタプリズムの鏡面メッキ加工を侵してしまい、結果汚れとなって見えるとの事でした。そこで、このモルトを交換する事にしました。

軍艦部を開けると、ペンタプリズムを押さえている金具がありますので、これを外します。ネジは2カ所で、ゆるみ止めにボンド状の物が塗ってありますので、これをはがしてからネジを外しました。

外した金具の裏側を見ると、モルトはぼろぼろで、金具には緑青が付いています。まずはモルトを除光液を付けてはがします。次にクエン酸を溶かした水に金具を浸けておきます。こうするとサビや緑青がきれいに取れます。

次にペンタプリズムの方に残っているモルトの残骸をはがします。あまり強くこすりすぎると、鏡面メッキがはがれてしまうので、手加減して根気よく取っていきます。完了すると、モルトが密着していた部分のメッキが完全にはがれており、中が見えます。

金具に新しいモルトを張ります。しかし普通のモルトではまた再発してしまいます。そこで代用品として、書道の下敷きの黒いフェルトの布を両面テープで張る事にしました。

金具を取り付けて、軍艦部を戻してファインダーを覗くと、汚れがきれいに消えています。鏡面メッキが無くなったので、そこだけ黒くなってしまうのではとも思いましたが、全く問題ないです。ガラスの表面反射だけで、充分な光が得られているようです。

 

4 Comments so far ↓

  1. さすがですね。
    丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。

  2. じびき より:

    いえいえ、素人仕事でお恥ずかしいです。

    ついでに裏蓋回りのモルトも交換したのですが、書道用の下敷き(ダイソーで買った裏に滑り止め加工がしてあるもの)だと厚いようで、裏蓋を閉めるのに結構力が必要になってしまいました。このままだと光線漏れを起こしそうなので、代用品を検討中です。

  3. 試写が楽しみですね。
    私だったら少なくともネジが6個ぐらい余ります…。

  4. じびき より:

    実はまだ不具合があるのです。露出計が使えないのと、1/1000秒で右2/3が黒くなってしまう現象です。

    露出計は、シャッタースピードダイヤルとメーターの文字盤をつないでいた幅0.8mm、厚さ0.02mmのリン青銅製と思われるリボンが切れてしまったのです。同じ材料を探しているのですが、売っている所が見つかりません。ネットや秋葉原で探しまわったのですが、厚さ0.1mm以上しか無いのです。こういうカメラの補修部品を豊富に売っている所を知っていたら教えて下さい。

    単体露出計でも買おうかなと思ったのですが、ヨドバシで見たら、一番安い奴でも1万円くらいするんで、ちょっと無理です。他には露出計が正常に動くカメラを露出計代わりに持ち歩くという方法もあります。また、ネガフィルムなので勘で撮ってもそれなりに写ると思いますけど。

    1/1000秒の問題はスローシャッターだと出ないので、X接点の1/125秒より早くなると問題が出てくる物と思われます。機械式なので機構を見る事は出来るのですが、部品点数が多いのと、高速で動作するため、どの部品が何の役割を持っているのか、さっぱり検討が付きません。スローシャッターしか使えないと、絞りを開けられないので背景をぼかせないんですよね。これだと一眼レフの魅力は半減です。

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