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2007年12月 アーカイブ

2007年12月 6日

音楽の中には闘いはありません


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アフリカのツンサ村の村長さんとお話しした時に「一番の幸せは何ですか?」って聞いたら、「それは音楽です。音楽の中には闘いがありません」と言われたんです。どうしてこんなに音楽が素晴らしいのか、それが全ての答えのような気がします。

MISIA(ミーシャ)
1998年2月、シングル「つつみ込むように...」でデビュー。2004年には女性シンガー初の全国五大ドームツアーを成功。「忘れない日々」「Everything」など、現在までに発表した作品の総セールスは2000万枚以上に及ぶ。

BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(5)

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結局、出力フランジの取り外しは行きつけのディーラー「原サイクル」にミッションを持ち込んでお願いしました。フランジはかなり固着しており、バーナーであぶってやっと外れたと言っていました。30分程の作業で、料金は3,000円でした。

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次に作業の邪魔に成るキックペダルを外そうと思ったのですが、ボルトが抜けません。中で錆びて固着しているようです。CRC 5-56を吹き付けて、ハンマーで叩いたのですが、びくともしません。次回はC型クランプを使って、取り外しに挑戦しようと思います。

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次にミッションのふたを外します。これはボルトで止まっている以外にも、中のシャフトのベアリングが、カバーにがっちりはまっており、そのままでは抜けません。BMWではカバーを100℃に暖めて外す様に推奨しています。ほとんどの人はホットエアーガンかバーナーで暖めているようですが、今回はクライマー社の修理マニュアルで薦めているぼろ布と熱湯を使った方法でやってみます。写真の様にぼろ布をかぶせ、上から熱湯を注ぎます。しかし1.5Lほど注いで、カバーの周りやリブを叩いたのですが、少し隙間が出来ましたが、まだ外れません。

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もう一度熱湯を沸かして注ぎ、マイナスドライバーとハンマーで思いっきり叩いて、なんとか外れました。

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インプットシャフトはふたの方にくっついて取れました。

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次にシフトドラムを外します。留めているボルトは外側から外すのですが、ネジロックで固定されており、しかも長いので、取り外しに時間がかかりました。後になって電動ドライバーを使えば良かったと思いました。

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こうしてシフトドラムが外れました。多くのバイクのようにシャフトが進行方向に直角ではなく、垂直についているので、このような珍しい形状になっています。

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シフトフォークをチェックしましたが、歪みや異常な摩耗は無いようです。

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その後、本体に残った中間シャフトと出力シャフトを抜こうと、ぼろ布で覆って、熱湯を掛けたのですが、ふたよりも物が大きいため、熱が逃げてしまい、暖まりが悪く、外れません。

地面を見ると、オイルがたれています。熱湯は蒸発するからいいけれど、オイルは跡が残るのでまずいです。慌ててぼろ布を下に引きました。やはり熱湯をつかう方法はかなり大変です。熱湯の量がかなり必要になります。熱湯方法はあきらめて、ホットエアーガンを買う事にしました。

今回分解して判明したのは、以下の点です。
・ベアリングには異常なし。
・ギアは見た目は全く削れていない。
・シフトフォークも見た限りでは問題なし。
・シフトドラムも見た限りでは歪みなどはなし。
・シフトドラムのスプリングは全て問題なし。

そうなると残る問題は、以下の通りです。
・ドックなめ。
・見ただけでは分からないわずかな歪み。
・シフトドラムのスプリングのへたり。
・何かの理由でギアがずれた。

各シャフトのベアリングがしっかりはめ込まれているこのミッションでは、ギアのずれは考えられないのですが、他の方のサイトで、やはり同じ様に一速のギア抜けが頻発し、お店に修理に出したら、ミッションを開けてみたところ、単にギアがずれて咬まなくなってただけで、組み直して修理完了という記事を見たため、一応入れておきました。

次回の作業は、中間シャフトと出力シャフトを取り出して、ドックなめが起こっていないかの確認となります。

(6)に続く

2007年12月19日

クリスマスリース

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しばらく前から我が家でもクリスマスリースを飾りました。
これは何年も前に電脳ドコデモ団の友人からプレゼントされた手作りです。

それとは別に子ども(1)が学校でクリスマスリースを作って来たので、それも飾りました。

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さらに子ども(2)が幼稚園で作って来たのでこれも飾りました。

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2007年12月22日

BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(6)

ミッションを開けた結果、原因はギアのドックなめとシフトフォークの摩耗だと判断しました。

シフトフォークは先端の厚みのある部分が摩耗しているようです。問題となるシフトフォークは1速及び2速の時に使われ、リア側に移動すると1速、フロント側に移動すると2速に入ります。

下の写真は正常な2速側(フロント側)の面です。先端部のギアと当たる部分に厚みがあるのが分かると思います。

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次が1速側(リア側)の面です。2速のように先端に厚みが無く、根元と同じ高さになっています。特に右側の細長い方が顕著です。

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ということで、このシフトフォークは交換する事にしました。

(7)へ続く

2007年12月29日

クリスマスのごちそう

今年のクリスマスのメインディッシュはロースト・チキンでした。

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カミさんが毎年作っています。まるまる1羽のチキンを買い、塩、胡椒、ローズマリーで味付けし、オーブンで70分ほど焼いて、出来上がり(中がちょっと生焼けだったので90分くらいが良いかも)。とっても美味しかったです。ちなみに残った骨は翌日鶏ガラスープの出汁として使い、美味しい野菜スープになりました。

また、カミさんはシュトレンも作りました。

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シュトレンとはドイツの伝統的なお菓子で、クリスマスの一ヶ月前程に作ります。そして毎日少しずつ切り分けて食べて行くのです。時間が経つ程、味がなじみ、しっとりとしてきて、美味しくなります。出来上がりは上出来で、味もとても美味しかったです。パン屋さんで売っている物も買ってみたのですが、小ぶりだし、ちょっとパサパサ気味で、カミさんの作った方が美味しかったです。

その他には子どもたちの大好きなチーズフォンデュ。去年は普通の鍋を使って、冷めたらまたガスコンロで暖めるというのを繰り返していたのですが、今年は専用のセットを借りて使いました。下からろうそくで暖めるもので、冷めないし、ふちが浅いので子どもでも取りやすく、とても便利でした。

もちろんケーキも食べました。ケーキは去年はつくば市のコートダジュールで買ったのですが、冷凍・解凍された物で美味しくありませんでした。普通のケーキはとても美味しいのでちょっとショックでした。今年は不二屋のケーキでしたが、冷凍された物ではなく、なかなか美味しかったです。

BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(7)

注文していたベアリングプーラーが届いたので、ベアリングを外しました。

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ほとんどのバイクではミッションのシャフトは2本なのですが、R100シリーズのミッションでは3本のシャフトが使われています。上から出力シャフト、中間シャフト、入力シャフトです。

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これは縦置きクランクシャフトの特性によるものと思われます。シャフトが2本だとクランクシャフトとドライブシャフトの回転が逆になってしまい、車体にねじれの力が加わってしまいます。そこで中間シャフトを入れて、入力と出力の回転方向を合わせているようです。

参考までに付いていたベアリングを以下に示します。
マシンはR100GS-PD 1989年製(初期型)です。

入力シャフト・フロント側 NU204E開放型    ドイツ製
入力シャフト・リア側   6304C3開放型    ドイツ製
中間シャフト・フロント側 6304C3開放型    ドイツ製
中間シャフト・リア側   6304C3片面シール型 ドイツ製
出力シャフト・フロント側 6403C3開放型    ドイツ製
出力シャフト・リア側   6304C3両面シール型 イタリア製

なぜか出力シャフト・リア側だけイタリア製なんですよね。ここは一番負荷がかかる所だと思われるので、もしかしたら過去にここだけ交換されたのかも知れません。ちなみにクライマー社のマニュアルや、BMWメンテナンスブックを見ると開放型になってますが、この辺りは車種によって異なるそうです。

ケースを見ると、常にオイルに浸かっていない開放型ベアリングには油路(オイルライン)が切られています。このようにシール型かどうかは油路の設計にも関連しているので、基本的には付いていた物と同じタイプの物に交換します。

また今回はNTN製のベアリングを購入したのですが、片面シール型は入手が困難なのでNTNの営業所に電話して聞いた所、両面シール型の片方を、シールとインナーの隙間にマイナスドライバなどを差し込んでゆっくり持ち上げれば外れますよとのことなので、この方法で行こうと思います。

あと6304C3開放型の場合、後に/4E, /5C, /5Kという記号が付いていたので、これについても聞いた所、封入されているグリスの種類だそうで、以下のような特性があるとの事でした。

4E 高温用 -30℃~150℃ ANDOK260
5C 高温用 -30℃~175℃ CHEVRON SRI MLGR
5K 汎用  -40℃~150℃ MV12TENP SRL

後ろに書いたのがグリスの名前なのですが、携帯電話が入り難い所だったので音質が悪く、よく聞き取れませんでしたので、間違いがあるかもしれません。

(8)に続く

明日死ぬかの様に生きろ

Learn as if you will Live Forever, Live as if you will Die Tomorrow. (永遠に生きるかの様に学べ。明日死ぬかの様に生きろ。)

ほぼ日刊イトイ新聞・読者メールより

2007年12月31日

BMW R100GS-PD ミッションの一速で不具合(8)

今回はキックスーターを外しました。

キックスターターはくさび形のボルトで固定されています。まずこのボルトに付いている六角ナットを外します。

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次にこのくさび形ボルトを外します。ナットの付いていた方をプラスチックハンマーなどで叩き、押し出します。が、全然出て来ません。今度はCRC 5-56を吹き付けて金槌で叩きました。(ボルトの先端はネジ部分より少し膨らんでいるので、外さなければ問題ないです。外すとネジをなめる可能性があります。出来る事なら金属の棒をあてがうか、ダブルハンマーにした方が良いです。)しかしそれでも出て来ません。さらにヒートガンでキックレバーを暖めて、金槌でがんがん叩きました。その結果、やっと外れてくれました。

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ボルトの方はうっすら錆びていました。またよく見るとネジ山やストッパー部分に変形が見られるので、交換する予定です。

次にキックレバーを外そうとしたのですが、これも固着して外れません。始めはベアリングプーラーを使って外そうとしたのですが、そのままだと爪も入らないしセパレータも使えません。そこでボルトの穴に金属の棒を差し込んでそれにベアリングプーラーの爪を引っかけようとしました。

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しかしこの方法は失敗でした。締め込むと棒の方にベアリングプーラー自体が傾いてしまい、力がかからないのです。支点と2つの爪は直線上に並んでないと効かないようです。

そこでまず軸との隙間にCRC 5-56を吹き付け、キックレバーをハンマーで回転方向に叩くと少し回りました。何回か繰り返し、他のパーツに干渉する直前で止め、また反対側に叩いて回してと何度か繰り返しました。これで固着は取れました。

次にキックスターターの軸にベアリングプーラーの支点の棒をあてがい金槌で叩き、押し込もうとしました。CRC 5-56を吹き付け、ヒートガンで温めて、がんがん叩きます。なかなか動かなかったのですが、何度も叩いているとちょっとずつ動いて行きます。そしてベアリングプーラーの爪がかかる程度に広がった所で、ベアリングプーラーをセットして締め込んで行くと、あっけなくキックレバーが外れました。

最後にキックスターターのシャフトをケースから抜こうとしたのですが抜けません。ケースをヒートガンで温めたのですが、駄目でした。仕方ないので、先ほどの様にベアリングプーラーの支点の棒をあてがい金槌で叩きました。何度かやっているとなんとか抜けてくれました。

抜けたシャフトの先を見ると結構錆びています。これが抜けにくい原因だったのでしょう。変形などはしていないので、組み込み時にはサンドペーパーで磨いて、グリスを塗るつもりです。

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(9)に続く

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